私も所属するデジタルアーカイブ学会が開催した「デジタルアーカイブ整備推進法 (仮称)」に関する意見交換会に登壇して参りました。
「デジタルアーカイブ整備推進法 (仮称)」に関する意見交換会 (2018/9/18) | デジタルアーカイブ学会
今回の意見交換会は、2018年5月8日に開催された超党派のデジタル文化資産推進議員連盟総会において提示された「デジタルアーカイブ整備推進法(仮称)要綱案」を題材として行われました。
私の方からは、「デジタルアーカイブ整備推進法(仮称)要綱案」の概要の説明と簡単な論点出しを発表させていただきました。
会場にはデジタルアーカイブに関わる様々な方々がいらっしゃっており、いろいろな角度からのご意見を伺える非常に良い機会となりました。
現在ある様々な情報が将来的にどのような価値を生むかについては、現時点で推し量ることは難しいです。例えば、子供の頃に撮影した自分の住む街を背景にした何気ないスナップ写真が、時が経つことによって失われた街の景色を伝える貴重な資料になりうるといったこともあり得ます。このような観点からは、できるだけ多くの情報をデジタルアーカイブとして保存しておくことで、次世代に情報活用の途を残しておくことが今現在、私達が取り組むべきことなのではないかと考えています。このためにも、できるだけ多くの情報がデジタルアーカイブとして残されていくようにする筋道を立てるために、デジタルアーカイブ整備推進法(仮称)が法制化されることを期待しています。
法制化の過程で、より多くの方々の意見を反映していけるようにするためにも、今後も今回のような意見交換会を開催する必要があると強く感じました。
なお、今回の意見交換会の様子は、下記の記事にも書かれていますので、是非ご一読ください。
デジタルアーカイブで欧米に後れ 法制度化目指し弁護士らが骨子案を公表 - 弁護士ドットコム